スキャットできるようになりたい!
エラとかアニタとかコピーしても、その曲ならできるけど、他の曲はどうすれば・・・
みなさん共通の悩みだと思います。
スキャット練習は、2つの切り口があります。
- メロディをくずす
- 楽器のアドリブフレーズを使う
「メロディを崩すだけでは限界がある」というのは、トライしたことがある人ならみんな感じてますよね?
ジャズが生まれたのは100年以上前。エラもアニタも、サックスやピアノのアドリブを聴いてスキャットを練習したんだと思います。
楽器のフレーズを使うにはコツがあります
- 難しすぎないフレーズ
- 程よいドミナント感(これ、一番大事です!)
一番大事なポイントは「ドミナント感」です。ドミナントというのは、次のコードをカッコよく聴かせるためのコードで、例えば、
| G7 | C |
CのドミナントがG7となります。G7でいろんな音を使って飾り付けて→Cに着地する。この飾り付けによってドミナント感が出て、カッコいいフレーズになります。
フレーズは自分で作るものじゃなくて
「フレーズを作ってみましょう」なんていう話を聞いたことがありますが、実はフレーズは自分で作るものではありません。日本語だって「ありがとう」や「ごめんなさい」などの言葉を覚えて話せるようになりますよね。適当に言葉を作っても、通じなければ意味がない、と同じで、スキャットのフレーズも「作る」のではなく「覚える」ものです。
ジャズは100年以上の歴史があって、ジャズ語もちゃんとできていますので、まずは簡単なジャズ語を覚えて、曲の中で使えるようになる。ここを目指して練習していきましょう。
まずはルート66
アンコールはルート66で盛り上がろう!なんて、よくありますよね?楽器のアドリブのあと「スキャットしてからサビに戻る」なんてやったらカッコいいじゃないですか!
ということで、ルート66からはじめましょう。

2段目の途中まではメロディを崩したフレーズで、それ以降は、
A7 → Dm7 G7 → C
のドミナントフレーズを使っています。8分音符で、しっかり歌い応えのあるフレーズです。
これをベースにして、ドミナントフレーズやメジャーフレーズを差し替えていくことで少しずつ自由なスキャットにしていきます。

この練習、おもしろそう!
この練習、おもしろそう!と思った方は 動画サイト「ジャズ学ぼう」で詳しく解説していますので、ぜひ覗いてみてください。
こちらです→ 動画サイト ジャズ学ぼう
ボーカリスト向けの動画が2つあります。

youtubeに無料レッスン動画はたくさんありますが、どれがいいのか・・・時間だけが過ぎていきますよね。交差点やくねくね道や、無料の一般道みたいな感じです。
自由なスキャットへの道のりは、一般道で行くような距離ではありません。10年頑張って、たどり着いた人が何人いるでしょう?
高速道路で快適に、景色を楽しみながら進んでいきましょう。
1,980円の動画2つに、役立つ内容がビックリするほど詰まっています。有料動画はクオリティが違います。テキストも付いていますし、ZOOMジャズセミナー&座談会で質問もできます。ほぼ毎週開催しています。
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コード理論
コード進行、理論、どうやって勉強するの?
苦労している人、多いと思います。人に聞いても理論書を見ても・・・よく分かりませんよね。それもそのはず、ほとんどの理論書は実は「先生目線」で書かれていて、分かってる人が頭の中を整理するときの順番で書かれています。なので、習う側からすると1ページ目からとんでもない難しい内容になっているんです。なんだ!それじゃ分からなくて当たり前ですよね!
どんなに頑張っても報われない
ほんの一握りの人しかマスターできない
そんなのおかしい!
頑張った分、ちゃんと報われるメソッド
そんな凝り固まった理論、頑張っても報われない理論なんてイヤですよね。そのために音楽が楽しくなくなってしまう。そんな悲しいこと僕もイヤなので、新しいメソッドを作りました。
理論を全部バラバラにして、習う人目線 で並べ替えました。
ゆっくり丁寧に進んでいくので、本にすると何十巻とかになってしまいます。動画だからできることでした。
何百段の石段だって、歩きやすく整備されていれば登りきることができます。頑張った分、ちゃんと報われるメソッドを作りました。
音楽って、そんなに難しいものじゃないはずなんです。歌ったり演奏したり、みんなで楽しむものだと思います。
菅野メソッドで、みんなで音楽を楽しみましょう!
コード理論をマスターする便利な方法
コード理論をマスターするのに便利な方法がありまして、コードを流れでとらえる これが大きいポイントです。メロディって横に流れるイメージですよね?ハーモニーも横に流れます。その流れをバサッと切って断面を見たものがコードになります。音楽は流れていくものなので、断面だけ見ていても何も分からないんですね。
流れで見る:理論をマスターする一番大切なポイント
コード進行4つの流れ
コード進行の基本になる流れが4つあります。

たったの4つですし、曲の中に何度も出てきますので、すぐに見慣れると思います。
大事なポイントを1つ。この4つの流れは覚えないでください。その代わりに、この図をいつでも見れるようにスクショしておいてください。楽譜のコードを見るときは、いつもこの図と照らし合わせて流れを確認してください。何度も見ているうちに覚えてしまうかもしれませんが、見落としや勘違いの元になりますので、覚えちゃったとしても必ず見ながら流れを確認してください。流れを見落とすのは、1万円が落ちているのに気が付かずに行ってしまう、くらいもったいないことなんです。
この4つの流れ、それぞれの左側のコード(セブンスコード)のことをドミナントと呼びます。
「次のコードをカッコよく聴かせる」という役割があります。
例えば、右下の青い流れは、
A7 でいろんな音を使ってカッコつけて → Dm7に着地
A7があるから次のDm7が引き立つ というわけです。
ドミナントってなに?
改めてドミナントについて。理論書や教則本に必ず出てくるワードですよね。ドミナントの正体をつかむと、コード進行(ハーモニー)の秘密が全部分かります。スタンダードのいろんな曲で、連鎖的にあっちもこっちも全部ナゾが解けるので、ぷよぷよの10連鎖くらいの快感を味わうことができます。
4つの流れの G7 → C で解説します。
G7のことを「Cのドミナント」と呼びます。
お辞儀のピアノ伴奏あるじゃないですか、
- チャン! (気をつけ!)C
- チャーーン(おじぎ) G7
- チャーン (直れ) C
G7のあとCに戻らないと、ずっとお辞儀したままになりますよね?ww
「Cに戻りたい!」この感覚がドミナントです。
ドミナント=G7で「おっと、どうなる?」っていう動きや変化があって、Cに無事に戻ってきて「あぁ、よかった」となります。この「ハラハラからのホッとひと安心」これがコード進行の流れです。
ドミナントがあるからハーモニーに流れができる
ドミナントがあるから曲がカッコよくなる
というわけです。ドミナントの意味、何となく分かったでしょうか?
お手持ちの楽譜のコードを見て、4つの流れを探してみてください。そして、ドミナントのセブンスコードに鉛筆で丸印をつけてみてください。コード進行アナライズのとてもいい練習になると思います。
つづき、どんどん書いていきます。お楽しみに!
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この記事を書いた人

こんにちは。ギタリストの菅野(かんの)義孝です。
ジョージベンソンに憧れてスキャットと歌をはじめました。
ボーカルと楽器、両方やっているからこそのノウハウいっぱい持ってます!
レッスン実績20年。登山ガイドさんのように一緒に歩いて同じ目線でサポートします。お任せください!